• ホーム
  • 低容量ピルに含まれている成分と作用

低容量ピルに含まれている成分と作用

薬を飲む女性

経口避妊薬として利用される低用量ピルは、卵胞ホルモンであるエストロゲンと黄体ホルモンであるプロゲストーゲンを混合したホルモン剤で、エストロゲンが0.05mg未満のものを低用量ピルと定義して呼ばれています。
低用量でわかることですが、このほかにも中用量や高用量といったピルが存在しますが、大幅にホルモン含有量が減っている低用量ピルは、従来のピルの中で身体への影響が少なく、副作用も少ないことから多くの人が利用できる避妊薬となっています。

低用量ピルは服用すると、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲストーゲンが吸収されて、血中濃度を上昇させます。
すると脳内の視床下部が卵巣から女性ホルモンが十分に分泌されていることから、妊娠しているものだと勘違いし、排卵を抑制するように働きかけます。
また、子宮の入り口である子宮頚管に働きかけ、頚管粘液の量を減らすことで精子が子宮に入りにくい環境にすると同時に、子宮と卵管の運動性も変化し、精子と卵子の輸送が妨害されて受精が困難になります。
そして最も低用量ピルの作用が大きい点が、服用することで女性ホルモンが一定の量で安定し、変化が少なくなることで子宮内膜を厚くさせないようにします。
卵胞が発達するにつれ、卵胞ホルモンが分泌されて子宮内膜が徐々に厚くなっていきますが、低用量ピルの作用で成長が抑制されているので、子宮内膜が厚くならず薄いままで受精卵の着床が難しくなります。

加えて薄いままなので、次の生理では出血や痛みが減少され、比較的に楽な生理を迎えることができます。
子宮内膜が剥がれ落ちることで出血が起きますが、この作用は自然な生理現象と同じものです。
しかし、通常の生理と区別が付かなくなるので、ピルによって人為的に起こした出血を消退出血と呼んでいます。